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青い空の下で

どのような障害か



息子の障害名は特定不能の広汎性発達障害(Pervasive Developmental Disorder Not Otherwise Specified)もしくは非定型自閉症といいます。

大変、言いにくい名称です。私は最初、広汎性発達障害のことを軽度の自閉症と誤解していたのですが、正しくは、広汎性発達障害というのは自閉傾向のある障害全体を指す言葉で、カナーと呼ばれる以前から認識されていた自閉症も含まれた総称でした。最近ではこの自閉傾向のある障害を自閉スペクトラムともいいます。

ただ、一般的にはカナータイプは単に自閉症ということが多く、広汎性発達障害というとそれ以外を意図している場合が多いように見受けられます。

この自閉症スペクトラムと呼ばれる中でカナーやアスペルガーのように顕著な特徴づけのできない、いわばその他自閉症群とでもよぶものが特定不能の広汎性発達障害なのです。こんな名称いちいち言うのも大変だし、特定不能という言い方では聞いた方も首を傾げますね。略称としてはPDD-NOSを使っています。

この障害は先天性の脳の特異性によるもので、広汎性という呼び方は障害が社会性、コミュニケーションの面、知能面、運動機能など広く表れることから来ています。そして、それぞれの領域における障害の軽重は人によって様々なので、その組み合わせの結果、同じ診断名を持っていても障害の特徴は千差万別となるため、この名称だけで対応を決めることもできません。

広汎性発達障害で検索をかけても、どのような文献を読んでも、息子の特徴とぴったり来るものはありません。ここは同じ、でもこれは違う、最初はやはりこういう障害ではないのかしらと悩みました。

PDD-NOSとその近隣グループを自閉傾向と知能障害でマップするとおおよそ図のようになります。これは私の理解のために簡略化したもので、医学的に正確なものではありません。正確な図は障害が色々な障害が重なる部分が多かったで、分かりにくいのです。そして、生物は当然デジタルなものではありませんので、正常範囲をきっぱり示すことは難しく、その間にグレーゾーンとかボーダーとか呼ばれる領域があります。

障害マップ
私の理解ではりおの障害はどうも、このゾーンあるいはその近辺に位置する(図中黄色の星印)ようです。そのため、発見が遅れたのですね。

それでも、もっと早く分かるチャンスはあったと後悔しています。

ずーっと、ずーっと後悔しています。








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